エセルの一言で、二人は同時に動き出した。 そして、それぞれが反対方向に向かって走る。 突然エセルは立ち止まる、弓を構えて、体勢を整えた。 そしてまたもやベーチスに向かって矢を放つ。 ヒュンッという風の音が聞こえて、弓矢が一直線にベーチスへと向かう、 「無駄な事を」 アイナはふっと笑って呟いた。 突然ベーチスが翼を大きく羽ばたかせた。 とてつもない風がエセル達を襲う。