風に耐えられず四人はそれぞれ吹き飛ばされた。 しかし、ここが森でない事は幸いだった。 もしここが森だっとしたら木に叩きつけられていた事だろう。 草原の柔らかな草のお陰で体へのダメージは最小限に抑えられたが、腰を強く打ち付けてしまったエセルに激痛が走る。 それでもまた次の攻撃が来るかもしれない。 エセルは漸う(ようよう)立ち上がると、杖を前に出し、呪文を唱えだした。 「聖なる杖よ、我の願いのままに姿を変えよ。聖なる一矢を我に―――レイドゥーズボウ[巨大な弓]!」