「アイナ、お前は私を殺すのか?」


レオルがキリッとした顔つきでアイナを見る。しかし、その瞳はどこか悲しげだ。


そんなレオルを余所にアイナはニヤっと笑う。


「ええ、そうよ。ルシア様が言った事は絶対。例えそれがお兄ちゃんを殺さなくちゃいけないとしてもね」


――ルシア?


一体誰の事なの……?