「そんな薬があるならきっと戦いの役に立つね」


「ああ」


サスティンもエセルを見ながら頷く。


エセルはそんなサスティンをちらっと見た。


今からあんなに嫌がっていた自分の故郷に行くのにどうやら今は気持ちが落ち着いているようだ。


それとも、自分の中でちゃんと解決出来ているかもしれない。


「どうしたんだ、エセル」


自分を見つめてくるエセルに疑問を持ったのか、サスティンが首を傾げて、心配そうに言った。


その言葉でエセルはハッとした。


「ううん、何でもない」


少し苦笑する。


そんな会話を三人がしている時、レオルは馴染めずにいた。


先程から胸騒ぎがしてならない。