全員が驚いて後ろに振り返る。


するとそこには背の低い、小さな老人が入り口に立っていた。

ユサの村長、ノザだ。


ノザは尚も続ける。


「兵と言っても用意できる人数は限られておる。その変わり、全面的にバックアップできるよう、努力してみるわい」


ノザはそう言って優しく笑った。


「ありがとうございます」


四人が同時に言って頭を下げた。


任務に関係ないのにレオルも頭を下げてくれた。


エセルは隣に立っている嬉しそうなレオルを見て、小さく微笑んだ。


そんな四人を眺めると、ノザは言う。


「いやいや、当然の事じゃよ。よし、そうと決まればすぐに準備じゃ、ソフィア」