「はぁ~っ。なんかヒヤヒヤしたよ。アリーセはヨータ……じゃなかったカイザーの事がお気に入りみたい!」 「ネムさん。皆が居ない時は本名で呼んでくれてもいいのに」 陽汰は笑ったが、ネムは思い切り首を振った。 「だめ! 皆の前でついうっかり言っちゃったら危ないじゃない! それにカイザーって名前も中々いいと思うしね」 「しかし、エレン殿。なにゆえ、明日、この者を皆と一緒にお祭りへと考えたのですか?」 ディルクはそれが気になって仕方ないようで、不安なのか尻尾をパタパタしている。