「あたしとディルクは後から行くね! こないだここに泊まったときに大事な羽ペン忘れちゃったからさ」 「それなら噴水前で待ち合わせね! あ、そうそう」 そこまで言うとアリーセはネムのところに駆け寄り、そっと耳打ちした。 「今度カイザーの事、たっぷり教えてよ♪ 何気にタイプなんだよね!」 ネムは複雑な心境のまま、なんと答えたらいいかわからず、とりあえず頷いた。 アリーセ達が出て行き、物音がしなくなった後、ネムは一気に疲れた。