「それよりネム。エレンお婆さんは元気!? あたし久しぶりに会いたいから、これから行こうと思ってるんだ。一緒にどう?」
「えっ!?」
思ってもみなかった言葉にネムは大きな声を出してしまった。
「すまないが。我等はしばらくここにいようと思っている」
「いやっ! あたしも久しぶりにお婆ちゃんの家に行きたいし、行ったら喜んでくれるかも」
せっかくフォローしたのにそれを遮り、行く道を選んでしまったネムを、ディルクは思い切り睨みつけた。
そしてネムの肩に飛び乗り、そっと耳打ちした。
「ネム。小僧がいるというのに、何を考えている」
「だってー! お婆ちゃんの家に行きたいし、それにアリーセ達だけで行くのを見送るのってとても不安だもの!!」


