まもりねこ。


 ネムはやっと顔を上げ、ディルクの頭を撫でてあげた。


「ありがとう。これからも一緒?居なくならない?」



 少し考えたあと、ディルクは短く答えた。


 きっと彼なりに言葉を選んだのであろう。




「お前と、共にある」



 その言葉の意味をネムは理解出来なかったが、今は考えないようにした。

 きっと、今考えても仕方ないと自分自身に言い聞かせて……