「おまえラ、にんげンの味方すルかァァッァ!?」
ヤルモはヨダレを撒き散らしながら怒鳴りあげた。
「おッオレの、ゴ飯、邪魔するナァッァァ!!」
背丈は二メートルを超えていて、口からは毒素を含んだヨダレを流している。
興奮状態の時や怒りの時に、この毒素はもっと強いものになり、大変危険だ。
肌の色はやや薄い茶色で、いつも紫の洋服を身に着けている。
手の指と足の指は、それぞれ7本ずつあり、指の一本一本に役割があるとされる。
性格はヤルモによりけりだが、ほとんどが単純な性格をしていて、そして怒りっぽい。
「この若者のどこが人間だというか? よくごらん。まだ魔力もままならない、ただの魔法使いだろうよ」
お婆ちゃんはなるべくヤルモを怒らせないように言葉を選んだつもりだったが、これが失敗だった。


