ディルクの言った通り右に向かって進んでいくと、イライザおばさんと話しているお婆ちゃんの姿があった。
イライザおばさんとお婆ちゃんは小さい頃からのライバルで、いつも競い合っていた。
ライバルという反面、凄い仲の良い二人なのである。
「おばさま、こんにちは!」
「ネムちゃんかい。何年ぶりだっけねぇ?」
「嫌だわ、おばさま。先週の終わりにお会いしたばかりです!」
談笑しているその時、ポツポツと雨が降り出してきた。
「あら、じゃぁ私はもう家に帰るとしますか。ネムちゃんも、エレンも、そして小さな守り猫さんもお元気で!」
そう言い終わる瞬間、黄色い光と共にイライザおばさんは消えてしまった。


