「今日はいつにも増して混んでるね。陽汰は絶対にあたしから離れるんじゃないよ! ディルクはネムの傍から離れないようにね」
そう言いながら、お婆ちゃんは必要な食材や、お菓子の材料、魔法薬の材料をテンポ良く買い、袋に入れていく。
それを見てネムも自分の羽ペン、魔法薬の材料を買う為に色々見て回ることにした。
「ねぇ、ディルク。人間があたし達の世界を滅ぼそうとしに来たことがあるって言ってたじゃない?」
「うむ」
「でも人間って魔法とか使えないんでしょ?あたし達に勝てるわけないじゃない」
綺麗な羽ペンを何種類か見ながらネムが聞いた。


