「‘手が出来たら’したいと思っていたのだ。まだまだ他にもやりたい事がある! しかし手を使うのは難しいのだな」


 まるで子供のようにはしゃぐクラウディオを見て、猫の時とは違う一面を見れた気がしてネムは嬉しくなった。


 これから新しい日々がスタートするかと思うと突然心が温かくなり、ネムはクラウディオに抱きついた。



「なっ、どうしたのだ!」



 突然の出来事にクラウディオは少しうろたえているように見えた。



「ふふっ。これからもあたしを守ってね! 大きいナイトさん♪」


「当たり前だ。……そのために産まれてきたのだから」