「それじゃ、行こうか。あと数時間位したらマルティナ達も帰って来るだろうし結婚式について話さないとね」
そして最後に‘今日の事は誰にも話してはいけないよ。’と付け足した。
先にお婆ちゃんが歩き出し、その後をクラウディオがついていった。
ネムはクラウディオの後ろ姿を見つめている。
いつも一緒に居たけれど、姿が変わると、どことなくよそよそしい気持ちになってしまう。
相手はそんな事一切ないのだろうけど……
距離を置いてしまいそうで怖い。
「あっ!」
ネムは思い出して顔が赤くなってしまった。
――お風呂……毎日一緒に入ってたっけ!


