「ディルクが……こんなにかっこいいなんて……嘘よ」


クラウディオは思わず吹き出してしまった。


「そうか! お前はこういう感じの男がタイプなのだな!?」


 そう言いながら魔法で氷の鏡を出し、自分の本来の姿を確認している。

「ふん……もう少しキツい感じを予想していたのだが……」


「しかもそんな簡単に魔法使えるなんて知らなかった。それに今まで偽名使っていたなんて……酷い。あ! でもディルクだって認めた訳じゃなのよ!!」