クラウディオという男の声は確かにディルクにとてもよく似ていた。



 だがしかし、そう簡単には信じられない。



「だって! しん……じゃったじゃない。生き返るなんておかしいわ」


「信じておやり。蘇生についてあたしは詳しく話せないけど、この子は本当にディルクなんだよ」


 ネムはクラウディオをまじまじと見つめた。


 背はネムよりおおよそ二十センチほど高いだろうか。


 大人っぽいその顔はまるで同い年には見えない。



 ネムと目が合うと、優しく微笑んでくる。