「いつからか……お前の事を、特別な感情で……見ていた……の、かもしれない。――いや、今のは忘れてくれ。お前はよく、やった。成長した事を誇りに思う……」 ネムは何も言えず、ただ首を横に振った。 「それと……ありがとう」 そう言った後、ディルクはゆっくりと目を閉じた。 呼吸が浅く、そして断続的になった。 「いや!! やだ、やだよ? ねえ……」 体はというと、さっき抱きかかえたよりも冷たくなってきている。 「ディルク? ねえ……寝てるんだよね……? まだお昼だよ……?」