しかし中々回復出来ないのでネムは焦っていた。 どんなに集中しても魔力が高まってこないのだ。 この状況なのでそれほど集中出来ないのが実情だが…… 「なんでよぉっ!! なんでこんな時に!」 ネムは苛立ちを隠せないでいる。 ほんの少しでも回復できさえすれば……!!! 両親を呼んでいる時間などないし、ここを離れるわけにはいかない。 いくら弱い魔方陣でもここに居たほうが気持ち的に安心する。 「ネム……? 聞こえるか、ネム……」