出た言葉は……命令でもなく質問でもなく陽汰に対するものだった。
ネムは自分でとても驚いた。
――だが次の瞬間!!!
イフリートの動きがぴたっと止まったのだ!!
サラマンダーはこの瞬間を逃すまいと、力を振り絞ってイフリートに捕縛の呪文をかけた。
イフリートを縛り上げたその鎖は、絹のように柔らかそうに見えるのできっとグレイプニルなのだろう。
「な、なんだ? 今の俺ならグレイプニルぐらいどうって事ないはず!! なのに……っぐぁ! 頭が……」
イフリートが苦痛に顔を歪ませている。
そして……顔や雰囲気、更に瞳の色が変化してきた。
ネムは自分の目を疑った――


