「そんで俺はあいつが寝た時、何度も何度も枕元で囁いてやったんだ。‘物語の主人公になりたくないか?’とか‘魔法の国の王になりたくないか?’ってな!」
イフリートは思い出すように頷いている。
「毎晩囁いたお蔭で、こいつの企みが予想以上に強くなったから、こいつを引き連れて戻ってきたってわけだ。」
――ネムはそこではっとした!
「まさか陽汰が言っていた犬って!」
「そうさ! 俺がそのベティちゃんだ!! ヤルモに呑まれる振りをして見せなくちゃいけないのは大変だったぜ~」
「陽汰も……グルだったの?」
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