まもりねこ。


「ユニコーンを召喚している分の魔力を少しでも我に分けてほしいと頼んでおるのだ」


 少し乱れた、美しく艶のある長い髪の毛を直しながら言った。


「その代わり御老公、それに守り猫を護る役目を我が背負い、結界を更に強めてご覧にいれよう、と言う事なのだが。どうお考えか?」

 分かりやすく話してくれたのでネムは思わず笑顔で頷き、ユニコーンにお礼を言って開放してあげた。



 すると……なんとサラマンダーがにこりと笑ったのだ!



 愛想笑いかもしれないがネムにとって物凄い有り難かった。

 なぜなら今の今まで無表情で淡々と話していたからだ。



 ――と、炎の玉が何発が飛んできた!  



 ……が、空しくも消え去った。



「お前の実力がどの程度かはよく知らねーけどな、今の俺は最強なんだ!! その俺に勝てる訳がねーんだよ!!!」