すると……玉が消えた場所から真っ赤な煙と共に何かが現れた。 それは、裸に布を巻きつけた格好のとても綺麗な女性だった。 ネムは自分で召喚しておいて、その姿にビックリしてしまった。 「おいおいおいおい! 俺はそんなお姉ちゃん知らねーぜ!?」 イフリートも驚きを隠せないようだ。 その女性は、容姿だけならぬ綺麗な声で話し始めた。 「我が名はサラマンダー。静寂なる炎より生まれし者」