「化け猫!! お前はよく頑張った!! だからもう……皆で仲良く逝け!!」


 イフリートの体から直視できない程の光が発せられたかと思うと、次の瞬間大爆発が起こった!


 ――ネムは吹き飛ばされないように必死だった。


 そして……物凄い爆発だったというのに、ネムは自分がその場所に立ってられるのが不思議だった。




 お婆ちゃん、ユニコーン、そしてディルク……


 全ての者たちの安否が心配だったが、何も見えず、聞こえるのは爆音のみ。


 やっと視界が晴れた時、お婆ちゃんとユニコーンが辛うじて立っているのが見えた。




 そして次にネムの目に映ったのは……





 ――横たわるディルクだった。