ディルクは呼吸を整えた。 「余計な……魔力を……つ、使うな!」 そして大きく口を開けた。 対抗しようとしているのか、ディルクも急いで魔力をあげている。 ディルクの体が青白く光り始め、凍ってきているのが見えた。 それを見たネムは血の気が引いた。 もしかしたらディルクは最後の力を振り絞る気でいるかもしれない。 そんな事をしたらディルクは…… 「やだよ!! ディルク!!」