「ちょろいちょろい! さーて。次はお前の番だ化け猫!!!」
ディルクとイフリートが戦っている中、ネムは色々考えていた。
お婆ちゃんもユニコーンも、もう魔力が少なくなってきている。
ディルクの方もいつまでもつか分からない。
それにネム自身もあと1回位しか幻獣を呼ぶ程の魔力しか残っていなかった。
ユニコーンを召喚したまま他の幻獣を召喚するのは想像よりもはるかにきついのだ。
「こんな事になるなら日頃からトレーニングしておくんだったわ」
ディルクの方を見るとどんどんイフリートのペースにのまれてきている。
ディルクは必死に避けたり氷の粒や玉を打ち込んでいるのにイフリートは楽しそうに戦っていた。
これだけ見ても力の差は歴然だ。
「お前の魔力も大したことねーな! そんな魔法じゃ俺を氷漬けになんて出来ねーぞ!!」
「黙れ魔人め!!!」


