「ディルク! あたしは結界を張るのと、それを膜で防護するのに精一杯だ!! お前はネムのサポートをしな!」
ディルクは大きく頷き、ネムの元へ駆け寄った。
ネムを見上げてみると、やはり戸惑っているように見える。
「こんなもんでいいか。……ちょっと失礼」
イフリートは右手を空に構え、魔力を集中させ、大きく力強い炎の玉を打ち出した。
もの凄い音と共に放出されたが、結界に張られた膜がそれを消し去った。
「あと数発打ち込めば破る事が出来そうだ。でも……ちょいとめんどくさいんでな、魔力を最大限まであげさせてもらうぜ」
イフリートは先ほどと同じ様に右手を空に上げた。
「まず先に婆さんを消し去ってやるよ。もう十分生きただろ?」
イフリートの皮肉にお婆ちゃんは微動だにしなかった。
そして、懇親の力を籠めて強い結界を作りあげていく。


