「婆さんは本当に俺のこと知ってるのか!? あんな結界くらいどうって事ねえんだよ! 壊すことはもちろん相手に知られずに出ることもな!」
イフリートは結界を見上げた。
「……そうだな、今のこの結界も余裕だな」
「そうかい。それじゃ石の在り処などどこでそんな情報を得たんだ? あたし達はお前さんの前でそんな話をした事は一度もないがね」
「ブレスレットが反応したもんでな。もしやと思ってこいつらの後を着けていったらブレスレットに含まれてる成分のことを話していたのが聞こえてきたわけだ!」
その話は聞いてないとばかりに怒りの目をディルクに向けた。
「す、すみませんエレン殿。ブレスレットが反応した話は昨日、わたしも聞いたばかりでした」
お婆ちゃんはそれなら仕方がないと呟くと、ネムの手首を見た。
「ネム!! ブレスレットはどうしたんだい!?」
見ると、さっきまで右手に着けていたブレスレットが無くなっている!
「え、え、え!?」
ネムはまさかと思いイフリートを見た。
すると、彼は自慢げにブレスレットを掲げて見せている。


