「イフリートは実体が無く目に見えないうえに、変幻自在に姿や大きさを変えることが出来る。だから自分の好きな形に変われる。様々な魔術を操る事ができるが、特に火を操るのがうまい」
イフリートは得意気に頷いている。
「……? ヨータは実はイフリートだったの?」
「いや、違う。今、イフリートが陽汰に乗り移っているんだ。陽汰は無実だったようだ」
それを聞いてイフリートは右手の人差し指を左右に振った。
「チッチッチッ。ちげえよ婆さん。正確には今だけじゃなく度々乗り移っていた。しかしお前ら鈍いな! 何も気付かないなんて本当に魔術師か?」
「あ、あたし達は魔法使いよ!」
「どっちも一緒だろ」
せっかく勇気を出して答えたのに、ネムはちょっとへこんでしまった。


