「正確に言うと所々噛み千切られ、血が吸い取られていたんだよ」
それを聞いたネムとディルクは二人で顔を見合わせ、同時に言った。
「人魚の血……」
そしてディルクは声を荒げ、今にも噛み付こうとする体制で陽汰に怒鳴りつけた。
「先ほど外で寝転んでいたというのは嘘だな!? その服装のシワなどは人魚達と揉みあった時に出来たものなのだろう!? さあ! 真実を述べろ!!」
陽汰はびっくりしてディルクを見つめた。
「ちょ、ちょっとストップ! 陽汰が寝転んだのは朝でしょ!? そして人魚が殺されたのは夜中前だって言ったじゃない!」
ネムが慌ててディルクを抱きかかえ、陽汰の代わりに無実を訴えた。


