「おばーちゃーん! いる~?」 玄関にホウキを立て掛け、ドアノブに手をかけた。 「あれ……? 結界が張ってあるみたい。でもあたし達を寄せ付けない為じゃないみたいね」 そう言うとそのまま部屋に入った。 「せめてノックをしてはどうだ」 ――そういうディルクも堂々と部屋に入っている。 部屋に入り最初に目に入ったのが、居間のソファに座っている陽汰だった。 陽汰はこっちに気が付くと立ち上がって歩いてきた。 「おはよう。ネムさん、ディルクさん」 「ヨータおはよう!」 ディルクは尻尾で挨拶をした。