ディルクは最後にこう付け足した。 「だからそのお守りがなぜ小僧に反応したのかが不思議なのだ。あれは人間を寄せ付けない物ではないはずだ」 その日ネムはディルク以外の誰とも話さなかった。 そして、その日から肌身離さずあのブレスレットをつけようと心に決めたのだった。