「……? 何を仰るのかし、ら…あ、あああ」
ラミアーがそう言っている最中に、顔に……いや、全身に亀裂が走り始めた。
――ブチッ ブチッ ブチブチ
皮と筋肉が裂ける嫌な音とラミアーの叫び声が響き渡る。
「い、い、痛いいいいい!! 千切れちゃううううっ!!!」
そして亀裂が走った場所から手の指、手首、肘、目玉、全て切断されたように次々と地面に落ちた。
――ラミアーの歯が地面に落ちたとき、既に息絶えていた。
お婆ちゃんは魔法で「それ」を燃やすと、ディルクを回復させてあげ、皆に家に入るよう指示を出した。
母親は泣きながらネムを抱きかかえ、倒れてしまわないように父親が支えていた。


