――来る!!
お爺ちゃんは構えたが、ラミアーの方が断然素早かった。
サッと後ろに回ると、魔法の防護を電流で破壊し、中にいるディルクに雷をあびせネムを捕まえた!
ほんの一瞬の出来事だった。
アメミットを還し、参戦しようとしていたお婆ちゃんの目に涙が浮かぶ。
ネムの首筋にかぶりつこうとしたその瞬間――
お爺ちゃんがラミアーの方へ振り向き消滅の呪文を放とうとした。
しかしネムを盾にされてしまったのでお爺ちゃんは右手を下げた。
「あーっはっはっはああああ! お逝きなさい……」
ラミアーは石化の呪文と雷を同時にお爺ちゃんにあびせた。
お爺ちゃんは魔法で防御し、お婆ちゃんも防御の呪文を放ったが防ぎきれず、皆の目の前でお爺ちゃんは粉々に砕け散った。


