お爺ちゃんはと言うと、ネムの血を吸おうと近付くラミアーをちょうど止めた所だった。
ネムは恐怖のあまり顔が引きつり、動けないでいた。
横を見るとディルクは魔法でやられたのか、痙攣してしまっている。
「すまぬ、ディルクよ。お前にはちぃと荷が重かったようじゃな」
あと一歩のところで止められたラミアーは頭に血が上っているようだ。
尻尾を力任せに何度も叩きつけている。
そのせいで綺麗に植えられた花たちが潰れてしまっていた。
「どきなさい。ご老人には関係ないはずですのよ?」
ラミアーは目を細めてお爺ちゃんを睨みつけた。


