「見てみたかったの! この目で!!」
ネムはにっこりしている。
お婆ちゃんははっと我に返り、彼等を返す呪文を唱えだした。
早急に命令を下さずに召喚したままにしておくと、喰われてしまいかねないからだ。
まずアメミットを返そうとした。
アメミットに暴れられたらどうなるか分からないからだ。
ラミアーはお爺ちゃんに任せる事にしたので落ち着いて呪文を唱え始めることが出来た。
――だがしかしアメミットは必死に抵抗した。
呼び出されたのに命令もなく、報酬も戴くことなく呼び出した本人以外の者に返されるなんて……


