「本当に実生さんにはたくちゃんしか見えてないみたいですねぇ。じゃ、次の問題は、
“たくちゃんの浮気発覚!!さぁ、ミキティどうする!?”」

ミキティ…。

新婦・友人席を代表して、酔っ払いの親友りえが放った、「新婦ミキ様による、タスク、入刀〜〜♪」にどっと笑いが起きた。

「はい、じゃあ回答が出揃いましたところで、実生さん、正解をどうぞ!!」

「んー。その時考える、かな。
たくちゃんが浮気するなんて想像できないし、したくない。このまま、一生考えないで済む予定でいます。


…あっ、この右手に意味はないですぅ〜♪」

メインディッシュのお肉用に並べられたナイフを片手ににっこり笑ったら、たくちゃんが一番吹き出してた。

「じゃあ、予定外に馴れ初め話が長くなって時間がなくなったんで、残念ながら最後の問題です!
これは、回答者はゲストのみなさんではなく、新郎新婦のおふたりのみ、ということで」

たくちゃんと顔を見合わせた。

「ではまず…

新郎・上杉亮、あなたが、新婦・吉崎実生に望むことはなんですか?」