「どんどん出題していきますが、答えは知らないので、正解者の発表は、亮くんと実生さんからお願いしまーす!」
ギラギラ蝶ネクタイのピンクアフロの司会で適当に始まった。
お互いの呼び名は?とか、初めて会った場所とか、好きな手料理とか。
両家親族席と新婦側は全員正解だったのに、新郎側は、ひとつの友人席以外、誰も“たすく”が“たくちゃん”だと当てられなかったり、
出会いは、3年前、あたしがたくちゃんに道を聞かれたことだと言った途端会場中にビックリされ、進行を忘れたピンクアフロからかなり根掘り葉掘り聞かれたり、
てっきり、たくちゃんはきゅうりの浅漬けが好物だと思っていたのに、
「手料理で浅漬けって、普通言わねぇだろ」
「だっていつも食べてるじゃん!それに素とか使ってないよ?」
「…はぁ。…じゃあ、浅漬けとハヤシライスで」
「たくちゃん!感激なんだけど!!あたしがハヤシライスに命懸けてるの知ってたの?!!」
「うるさい!おまえ、今、俺とふたりきりじゃねぇんだぞ!いいから前向け!」
「あっ」
予想外の答えに、完全に披露宴の主賓としてみんなに囲まれていることを忘れていた。
ギラギラ蝶ネクタイのピンクアフロの司会で適当に始まった。
お互いの呼び名は?とか、初めて会った場所とか、好きな手料理とか。
両家親族席と新婦側は全員正解だったのに、新郎側は、ひとつの友人席以外、誰も“たすく”が“たくちゃん”だと当てられなかったり、
出会いは、3年前、あたしがたくちゃんに道を聞かれたことだと言った途端会場中にビックリされ、進行を忘れたピンクアフロからかなり根掘り葉掘り聞かれたり、
てっきり、たくちゃんはきゅうりの浅漬けが好物だと思っていたのに、
「手料理で浅漬けって、普通言わねぇだろ」
「だっていつも食べてるじゃん!それに素とか使ってないよ?」
「…はぁ。…じゃあ、浅漬けとハヤシライスで」
「たくちゃん!感激なんだけど!!あたしがハヤシライスに命懸けてるの知ってたの?!!」
「うるさい!おまえ、今、俺とふたりきりじゃねぇんだぞ!いいから前向け!」
「あっ」
予想外の答えに、完全に披露宴の主賓としてみんなに囲まれていることを忘れていた。

