プロポーズは彼からで、

「俺、実生以外の女に興味ねぇかも」

お風呂上がりに雑誌を読みながら、突然呟かれた。

「あったら困るし!誰かにコクられたの?浮気とか、無理だからね!!」

あたしもあたしで、ペディキュアを塗ってる最中だったから、右足の薬指しか見てなかった。

「だから、実生以外に興味ねぇって。

もう、俺にはこのままずっと実生だけでいいんだって」

「いきなりなんなの?照れるんだけど」

「おまえ、もうさ、嫁になれよ」

ダサいのか、キザなのか、かなり微妙な言葉だった。

でも、あたしは口も目も全開になってしまうくらいの衝撃を受けた。

なぜなら、とても嬉しかったから!!!!