杏子の一周忌を済ませると、洋一さんと私は結婚をした。

とても幸せだった。

でもそのすぐ後、私の幸せを見届けて大女将は眠るように旅立った…。

胸に秘密を抱えたまま。

もう私を殺人者だと知る者は1人も居ない。

私は大女将に感謝をしいつまでも墓前に手をあわせて泣いた。

そして死神にお願いをした

(大女将を地獄へ導かないで。地獄へは私がいずれ逝きます…)


私の願い…。私の思い…。