バレている!

大女将は私の全てを分かっている。

私は首を横にふり大女将に話そうとした…。
大女将は私の口を手で塞ぎ

『これからは幸せに生きるんだ。充分苦しんだんだから』

やがて警察が来た。

私は大女将の言う通りに話した。

料亭の誰もが疑わずあの中居頭の武山さんまでが確かに夕方には戻りましたと言うしまつ。

勘違いなのか大女将の差し金かは分からない。

私は簡単に容疑者から外された。