私は杏子に言った。

『星が綺麗に見える場所行こう』

そう言って私が飛び降りるはずだったビルへ誘った。

『うん!行こう』

断る訳がない。

でもね、あのビルの屋上から見える星空は本当に綺麗だったんだよ。

杏子あんたも今日からあの星達の仲間だね。
あんたは死んでも輝けるなんて羨ましいよ。
心の中で呟いた。

杏子と私は静かに星を眺めながら横になっていた。

私はそっとバッグからナイフを取り出し右手で握り締めた。