いたたまれずに、私はその場から逃げ出していた。


自分がどれ程だめな人間かを見せつけられたようだった。


それを知るには、遅すぎてしまったみたい。

きっと杏子が居なければ、こんな醜い容姿でも違った生き方が出来たはずなのに…。


神様の仕打ちは残酷すぎる。


どうしようもない気持ちは、どこへ捨てればいいんだろう?

私は一体、どうしたら…。