『ねえ、幸子!私達は親友でしょ?辛いことや悲しいことはちゃんと私に話して。1人で悩んだり居なくなったりしないで…』

杏子は涙を溜めて私に訴えた。


(そのあんたが私を追い詰めてると何故分からないの?)

言えない自分がここに居る。

言えないよ…。

惨めすぎるよ…。

私にだってほんの少しだけどプライドがある。

でも、そのプライドさえも簡単に踏みにじられたみたい…。


杏子…あんたは無邪気で素直な天使。

そして私は卑屈で醜い悪魔に戻ってしまった。