杏子から離れられる嬉しさで私は口を滑らせてしまった。

『私、畑中工健㈱会社に決まったよ。杏子も早く決まるといいね』
杏子は目を輝かせて言った。

『うっそ!!私先生から今日そこを進められたんだ!幸子が行くなら私、二次募集の面接試験、絶対受ける!』


二次募集があったなんて知らなかった。

つかの間の喜びは一瞬にして消えてしまった。


とことん私はついてないよね…。

きっと、杏子は面接試験パスするに違いない…。

私には、分かるんだ…。