少し歩いて着いた場所はあたしの大好きなお店。
可愛い雑貨からお洋服まで何でもそろってるそこはあたしもよく訪れる。
「陽介がこんなとこ来るなんて珍しいね。」
「別に。」
なんとなくそっけない気がしたけど…
ま、いいか。
けど陽介こんなところで何買うんだろう…
「今日は何を買いにきたの?」
「お前の誕生日プレゼント。」
誕生日プレゼント?
…へ?
あまりにもサラッと言われたもんだからあたしも一瞬何のことかわからなくなった。
「お前日曜日誕生日じゃん?」
「…覚えててくれたんだ。」
だけどすぐに頭が理解。
どうしようもないくらい熱い気持ちがこみ上げてきた。
「彼女の誕生日忘れるわけねーだろ。」
目こそ合わせないけど、それでも伝わる陽介の気持ち。
だって耳が真っ赤。
可愛いんだ。
なんて本人には言えないけどね。

