「は?ばーか。俺の好きのが大きいに決まってんだろ。」
「あたしだもん。超~大好きなんだから。」
なんて無謀な言い合い。
そうわかってるけどあたしの顔は嬉しさでニヤけまくり。
「だって、陽介。あたしね、大好きよりももっと大好きだもん。」
「何だそれ。」
「大好きなんかじゃ言い表せることができないくらい大好きなの!」
これ以上の言葉がないんだもん。
このもどかしさに胸がむずむずする。
「それよりもっとあるだろ…ま、今は言わないけど。」
陽介が何か言った気がしたけど、何かまでは聞き取れなくて
「えー何?」
って聞き返しても
「別に?」
ってあっさり返されてしまった。
えー…
「いいんじゃね?大好きより大好きっていうことで。」
すっげー好きってことに変わりないんだし。
陽介のその言葉にはあたしも賛成。
大好きより、大好き。
うん!
すっごい好きなんだ。
「陽介っっ」
「んー?」
「大好きよりもずっとずっと大好きだよ!」
- END -

