「…ごめんね?」
「何が?」
「陽介…気持ちよくなかったでしょ?」
だって…
「はああ?」
だって…
「陽介、イッてないでしょ?」
あたしばっかりだった気がするの…
「な、馬鹿か。お前は。ちゃんと俺もイッたから変な心配すんなっつの。」
少しだけ陽介の顔が赤いのは照れてるから?
だけど陽介のその言葉を聞いてあたしもホッとした。
「それに、大事なのはそういうことじゃねーよ。」
突然上半身を起こした陽介。
そして、
「俺は沙月とこういう風になれたのが1番嬉しいんだけど。だから気持ち良いとかはその次じゃん?」
ってあたしの頭をクシャっと撫でるからあたしも嬉しくなる。
「そうだね。あたしもすごい幸せだった!」
「当たり前じゃん?」
「でもあたしは本当に気持ちよかったよ?」
付け足すようにそう言えば
「…ばーか。」
ってまた少し照れる陽介。
なんだか今日はいろいろな陽介が見れている気がして、本当に幸せだよ?

