・・・・

ああ・・・
いったい何時間がたっただろう。
雨はもうすっかりやんでいた。
私はどうしてこんなところにいるんだ?
さあ、もう帰ろう。
私は立ち上がった。

ドサッ

するとなにかが落ちる音がした。
なんだろう?
私は落ちたものに目をやった。
そこには女の死体があった。

「うわ・・・ うわあああぁぁぁぁぁぁぁ」
私は叫んだ。
私はこの女を殺してしまったのだ。
なんてことだ、私は遂に償えぬ罪を犯してしまった。
私は何も考えず走り出した。
私はこの場にいたくなかったのだ。
しばらく走った、だいぶ離れた。
私は疲れた、すこし休憩をしよう。
そう思ったそのとき。


ガタン、ゴトン、ガタン、ゴトン

私に電車が近づいてくる。
走ることに一生懸命で踏み切りの音や線路に気づかなかったのだろう。

電車が目の前に来た。
私は・・・

私はその瞬間この世から去った。