「ひゃあ!」


よし、いい反応だ。


真那の右腕は、俺の左脇の下でキープ。

さらに真那の左手は、首の下から回した俺の左手でホールド。

上出来!


「う…上杉さ…?」



身動きを封じられた真那が『ウソでしょ?』と言いたげに聞いてくる。


「10割、ホンキです。」

「…フツー、100%じゃないですか?」

「…。」

「…。」

「…余裕じゃねぇか。」


ハッとした顔を見せたが、もう遅い。

もう何も言わせないようにと、キスをした。


「ん…っ!」


真那の唇を食べるように塞ぐと、そっと舌先で確認する。


真那の唇は、固く閉ざされていた。

閉じているなら…開けてみせよう。


何度も何度も、食べるように唇をついばむ。

時には舌で唇をなぞったり、唇を強く吸い込んでみる。


「んんっ…はぁっ…」


今だ!



ちょっとの隙間を狙って、舌を滑りこませる。

「うっ…ん…」


油断していた真那の舌を素早く捕らえ、逃げないように強引に絡ませる。