「マジで。本気で言ってんだけど。」

「…彼女さんがいるじゃないですか?」


彼女っつうか…セフレだけどな。


「あぁ…別れた。お前を好きになったから。」

「え…?」

「だから、今はいない。」

「でも…。」


返す言葉に戸惑っている。…もう一押しか?



真那の唇をジッと見つめる。

これから何をするのか気付いたらしく、俺を突き放そうとする手に力がこもった。


真那の細腕など、話にもならない。


顎をつかんだまま、そっと顔を近づける。


「だめっ…。」


抵抗を見せるものの、俺には通用しない。

喋る唇ごと、包み込むようにキスをした。


「んっ…!」


…まだ抵抗してる。仕方ないじゃないか、俺の言う事が信用してもらえないなら、強行突破するまでだ。


グイグイと胸を押してくるが、それもさせないようにと、ギュッと抱きしめ直した。


柔らかい真那の唇…。それを何度も何度も食べるように、キスを繰り返した。


「まっ…や…」

キスの合間に、抵抗の言葉を漏らすもんだから…。

ボク、燃えてきちゃいましたよ?

っつーか、歯が閉じてませんぞ?

…舌、入れちゃいますよ?